『川崎重工業株式会社明石工場 従業員食堂』レポート

2018年1月23日(火)取材 川崎重工業株式会社明石工場 従業員食堂

当サイト『ヒガシハリマ食堂』は、「東はりま発ヘルシーメニュー」を楽しくつくって、おいしく食べるための情報が集まり、発信されるサイトです。お子さんから高齢の方まで、東播磨地域の幅広い世代の健康づくりを応援するサイトとして、従業員食堂や保育所給食などを運営する団体とも連携しています。

今回は、従業員食堂むけメニュー「東はりま発ヘルシーメニュー(給食版)」の開発にご協力いただき、実際にヘルシーメニューを提供されている川崎重工業株式会社明石工場、従業員食堂よりレポートします。

「早い」「安い」だけじゃない。これからの従業員食堂が目指すものとは

ジェットエンジン・ガスタービン・オートバイ・産業用ロボットなど、業界屈指の技術をもって幅広い製品群を送り出す川崎重工の主力工場の一つ、川崎重工業株式会社明石工場。51万平方メートルもの敷地内には、約7,000人が勤務しています。従業員食堂は東・中央・西の3ヶ所あり、兵庫県や四国地方を中心にフードサービス事業を展開する、コーベフーズ株式会社が受託運営しています。

「ヘルシーメニュー推進事業」の一環として3年ほど前からメニュー開発・試作に取り組み、平成29年4月、東食堂のリニューアルオープンに合わせてメニューの提供が始まりました。

川崎重工業株式会社明石工場の池田さん、コーベフーズ株式会社明石地区営業部の片山さん、コーベフーズ株式会社の岡さんにお話しを伺いながら、各食堂を案内していただきました。

食べて、見て、聞いて。従業員の健康を食堂からサポート

はじめに、従業員食堂での、従業員の健康への取り組みをお聞かせください。

池田さん

「福利厚生の一つとして従業員食堂がありますので、多くの従業員のみなさんに利用していただけるよう、美味しい、安い、健康に良い、と感じてもらえるメニュー内容を心掛けています。特に、肥満の方、生活習慣病やその予備軍の方は、ヘルシーメニューを活用する事で健康状態の改善にも役立てて欲しいと考えています。」

片山さん

「3食堂のうち、東食堂では毎日ヘルシーメニューを提供しています。中央、西食堂では、月に1回のイベント行事として提供し、栄養士等がメニュー紹介をしながら、健康意識を高める活動も積極的に行なっています。」


メニューのエネルギー表示以外にも、『カロリー確認ボード』や『ごはんの適量をご確認ください』などの掲示物が、印象的なものが多いですね。

池田さん

「『カロリー確認ボード』はインパクトがあって、外部からも評判が良いですよ。」

岡さん

「1日3食の中で、カロリーを気にして食べられるのは昼食くらいでは?昼食だけでも栄養表示を見て選ぶ習慣ができれば、個人の健康増進につながるんじゃないかと思います。」

食堂入口に設置されたメニューとカロリー確認ボード
メニューボード
カロリー確認ボード
ご飯の適量確認ボード

食堂入口に設置されたボード。エネルギー量を意識することで、健康普及推進を図りたいとの考えから、『カロリー確認ボード』には、メニュー別・ごはん量別のエネルギー量が表示されています。『1日・昼食の摂取カロリー目安』を参考に、昼食メニューを選ぶことができます。

食べる人、作る人の声を集めて、スタッフ間の連携を進める

ヘルシーメニューを提供してみて、喫食者、提供者、それぞれの反応はいかがですか?

片山さん

「食事の直後やアンケートを通して、意見をいただくことが多いですね。例えば、『見かけはヘルシーじゃないものを出してほしい。』という意見があり、スタッフみんなで試行錯誤しまして、肉や揚げ物も取り入れながら、ご飯を低エネルギーのものに替えるなどで工夫しました。視覚的にも満足できるよう、食材の切り方や色合いを考えたり、メニュータイトルにも気を配ったりと、作る側としては大変勉強になっています。」

池田さん

「『量が少ない』という意見が多く寄せられました。ヘルシーメニューを提供している東食堂の利用者は、製造に携わる従業員が多いので、物足りないと感じるのでしょう。事務職や女性の多い西食堂では、違った反応があると思います。3食堂合わせた喫食数は3000食ほどあるので、利用者の状況に合わせた提供の仕方も考える必要がありますね。」


今までにない『ヘルシーメニュー』という新しい取り組み。導入するにあたっては、企業と給食受託会社との連携が不可欠ですが、どのように進めてこられましたか。

池田さん

「はじめは『ヘルシー』の捉え方に困惑しましたが。企業も給食受託会社も、お互いに情報を共有し、意見を出し合って検討を重ねてきました。信頼関係があってこその連携ですね。」

岡さん

「『ヘルシー』というと『病院食』や、『低カロリーで味が薄い』といった食事をイメージしますよね。でも、『健康のために食べるだけの食事』ではなくて、『美味しく楽しく食べられて、その上で健康につながる食事』が、大事だと思うんです。そういった、私たち現場の声を取り上げてもらえる関係性が、素晴らしいと思います。」


メニューは定食3種類と麺、丼、カレー。それぞれにつく小鉢は、サラダやひじきの煮物など、野菜不足解消を意識したメニューになっています。

生サンプルメニューには、エネルギー・塩分・野菜重量が表示された、カードが添えられています。

メニューのサンプルが入ったショーケース
Aセットのメニューサンプル
ひじきの煮物などの小鉢
サラダの小鉢
ご飯の計量の様子
サラダバー

ご飯は大・並・小に計量して提供されます。サラダバイキングは+50円で好きなだけ食べられます。

薄切り肉のヘルシー酢豚セット

現在30種類あるヘルシーメニューの1番人気は「お豆とトマトのヘルシーカレー」だとか。取材の日は「薄切り肉のヘルシー酢豚セット」。小鉢2種類と、汁物、五穀ごはんがついて658㎉。ボリュームを持たせるよう下ごしらえされた薄切り肉と、大きめにカットされた野菜で噛み応えがあります。しっかり噛むことで満足感が得られるよう、工夫されたそうです。

食堂の混雑を避けるため、カウンターや床の表示、清算方法にも様々な工夫が凝らされています。限られた昼休憩を少しでも有意義に使ってほしいという、従業員への心遣いが感じられます。

カレー、丼などの並ぶ場所を表示した床
上の方に定食、麺などと表示されている食堂の様子
こちらからお並び下さいと書かれた立て札と、床の表示に従って並ぶ人
食堂で並んで座って食べる人たち

従業員食堂のチャレンジ。ココロもカラダもヘルシーに!!

平成30年4月からは、全食堂でヘルシーメニューの提供が始まるそうですね。今後の従業員食堂には、どのような展望を思い描かれているのか、お聞かせください。

池田さん

「まずは、今まで食堂を利用していなかった方にも、興味を持っていただきたい。そうして、ヘルシーメニューが、個人の食生活に対する意識付けのきっかけになればいいですね。食堂で得た情報を家族にもシェアしてもらうとか。職場でも家庭でも、健康に関する環境を整えていけることが理想です。」
「もう一つは、食堂での社内コミュニケーションが活発になり、人間関係が一段と良くなればいいなと考えています。食堂でサークル活動のミーティングをしたり、宴会をしたりすることもできます。社内コミュニケーションにより心の健康を作り出し、ヘルシーメニューで体の健康を維持し、心身共にヘルシーな従業員が増える事を目指しています。」

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