「若い男性の皆さん、朝ごはんを食べましょう」
平成28年ひょうご食生活実態調査結果から

ごはん・味噌汁・鮭・卵焼き・キウイの朝ごはん

「早寝・早起き・朝ごはん」どこかで聞いたことはありませんか。 人が健康で生きていくためには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠が大切です。最近の子どもたちは、大人の生活に影響を受けているのでしょうか。「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という、生きていくために必要な基本的生活習慣が大きく乱れているようです。そんな状況を何とかしようと、文部科学省が「早寝早起き朝ごはん」国民運動を推進しているところです。ここから「早寝・早起き・朝ごはん」が出てきていたのですね。今回は朝ごはん、朝食のお話です。 出典:「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進について(文部科学省webサイト) http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/ 東播磨地域の皆さんは朝ごはんを食べているのか? 平成28年に行われた「ひょうご食生活実態調査」では、週6日以上朝食を食べている人の割合は、兵庫県では82.6%、東播磨圏域では85.4%でした。(15歳以上) しかし、男女別に各年代層の兵庫県データを見ると、週6日以上朝食を食べている人の割合は20歳代男性の45.6%、30歳代男性の53.6%と、と他の年代・性別と比較して最も少なくなっています。 出典:兵庫県webサイト 平成28年度ひょうご食生活実態調査結果 結果の概要PDF 52ページ https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf17/kf17/documents/2802eiyouchousa-kekkagaiyou.pdf 20~30歳代男性の約5人に1人は、朝ごはんを食べていません。お腹がすかないのか?心配なところです。 20~30歳代男性の健康課題は? 「朝ごはんなんて食べなくても平気だよ」、「1分でも長く寝ていたい・・・」、そんな声が聞こえてきそうですが、20~30歳代男性の健康状態はどうなのでしょうか? 出典:兵庫県webサイト 平成28年度ひょうご食生活実態調査結果 結果の概要PDF 45ページ https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf17/kf17/documents/2802eiyouchousa-kekkagaiyou.pdf 平成28年に行われた「ひょうご食生活実態調査」では、肥満をBMI(体格指数)25以上と定義して、肥満者の割合を見ています。男性では、15~19歳で15.6%だったのが、20歳代28.6%、30歳代25.4%、40歳代31.5%、50歳代32.1%、60歳代27.9%となっています。20歳未満で15%だったのが、20歳以上になると約30%と2倍に増えています。では、どんな食生活が太りやすいのでしょうか。 出典:「自分の標準体重(BMI)を知ろう」(農林水産省webサイト掲載資料「参考資料1 肥満の現状と生活習慣病との関係」23ページ) http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/b_report/pdf/sankou.pdf#search=%27%E6%9C%9D%E9%A3%9F%E6%AC%A0%E9%A3%9F+%E8%82%A5%E6%BA%80%27 朝食を食べないことが肥満の原因に? 早食いと肥満は強く関連していますし、肥満の人が糖尿病にかかりやすいこともすでに明らかにされています。糖尿病と言えば血糖値ですね。人の体では、血液中の血糖値が上がると、それを下げるために膵臓からインスリンというホルモンが出てきます。この、インスリンは血液中の糖分を、脂肪組織に運んで脂肪の合成を促進します。脂肪がたくさん体にたまった状態が肥満です。血糖値を上げやすい食べ方は肥満になりやすいのです。 どんな食べ方が肥満になりやすいのかを調べた興味深い調査があります。「1日分のエネルギー量を3等分して、朝食・昼食・夕食でとった場合」と、「朝食を抜いて1日分のエネルギー量を2等分して、昼食・夕食でとった場合」で、昼食後や夕食後の血糖値が上がりやすいのはどちらかを調べました。なんと1日にとったエネルギー量は同じなのに、朝食を抜いて昼食と夕食でとった方が、血糖値が上がりやすかったのです。 血糖値が上がると、それを下げるために膵臓はたくさんのインスリンを分泌します。血糖値の上がりにくい食べ方をしてインスリンを少しずつ使うか、血糖値の上がりやすい食べ方をしてインスリンを一度にたくさん使うか、どちらが体に優しい食べ方でしょうか。答えは「1日分のエネルギー量を3等分して、朝食・昼食・夕食でとる」ですね。朝ごはんを食べると太りにくくて、体(膵臓)にも優しい、いいこといっぱいありそうです。 朝ごはんを食べない習慣から脱出してみませんか? 朝ごはんを食べるための工夫をしよう 朝ごはんの大切さはわかったけれど・・・「でもやっぱりめんどうくさい」、「1分でも長く寝ていたい」、「朝は何も食べたくない」など、いろいろな理由があるかもしれません。 朝ごはんを食べるための工夫について、一緒に考えてみましょう。 「めんどうくさい」「1分でも長く寝ていたい」の人は、手軽に食べられるものを準備するのはいかがでしょうか?前日の夜に、おにぎりを作っておいたり、焼かずに何もつけなくても食べられるパンを準備したり、皮を簡単にむいて食べられる果物もおすすめです。コーヒーを飲むなら、牛乳をいれてミルクコーヒーにしたり。とにかく何かを口に入れる習慣を身につけましょう。朝食ゼロからの脱出です。他に、包みをむくだけで食べられるベビーチーズなどもおすすめですよ。 「朝は何も食べたくない」の人は、食べられない原因を考えてみましょう。夜遅くに間食をしていたり、1日のうちで夕食をたくさん食べて睡眠時間が短いと、朝起きた時点で、まだ夕食の消化が胃で続いている場合もあります。こうなると食欲はわかず、朝食を食べたくなくなります。胃は消化が終わると、中を綺麗にするためにキュキュと収縮して粘液で胃の中をきれいにします。お腹がすいた時にキューと鳴ったりするのは、胃がこの運動をした時です。夕食を少し軽めにして、朝ごはんを食べられるようにしましょう。 未来を担う子どもたちのために、今、大人ができることは? 人が生涯を通じて健康で心身ともに豊かな生活を送るためには、子どもの頃から望ましい食習慣、基本的な生活習慣を身につけ実践することが大切です。 子どもたちの朝食の摂取状況は、ほぼ毎日食べる小学生・中学生91.1%、15~19 歳79.8%と食行動は改善されつつあり、子どもへの食育は着実に進んでいます。 一方、若い世代(20~30歳代)では、朝食をほぼ毎日食べる割合が他の年代と比べ低く、食に関する知識や意識、実践の面で課題があります。特に20~30歳代男性は朝食を5人に1人が食べていない状況でした。 この世代の食生活は、妊娠や出産、生活習慣病の発症等、将来の健康に大きな影響を与えることから、自分の食生活や生活習慣を見直し、健康状態やライフスタイルに応じて、食生活の自己管理ができるよう、食に関する正しい知識と食を選択する力を身につけることが必要です。また将来、親になる世代でもあり、子ども世代の食生活にも影響をあたえます。冒頭の、子どもたちの基本的生活習慣の乱れは、大人の社会を反映しているのかもしれません。 未来を担う子どもたちと、自分自身の健康のためにも朝ごはんを食べましょう。 出典:ひょうごの食育~食育推進計画(第3次)~(兵庫県webサイト) https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf17/hw13_000000036.html WEBサイト“ヒガシハリマ食堂”で、朝食にプラス1 食べていない人は、朝食ゼロからの脱出のために何か口に入れましょう。 食べている人は内容充実のために、今より1皿おかずを増やしましょう。 朝食は、一日の生活リズムを刻む第一歩、健康的な食習慣を支えてくれる美味しい目覚まし時計です。人の体内時計は24時間より少し長いそうです。それをリセットしてくれるのが朝ごはんと日光浴です。朝の目覚めにカーテンを開けて日光を浴びて、朝ごはんを食べましょう。 “ヒガシハリマ食堂”では、手軽に作れる簡単料理や野菜をたくさん使ったレシピを紹介しています。 これをきっかけに、「まずは、朝食を食べる」「朝食に副菜(野菜)をもう1 皿増やす」などあなたに合ったプラス1の食育を実践してみませんか? 朝食向けメニュー いかなご飯 豆っこうみっこオムレツ…

「みんなで、今より1皿多く、野菜を食べましょう」
平成28年ひょうご食生活実態調査結果から

人がトマト・ナス・人参・パプリカなどの野菜をザルに載せて持っているところ

東播磨地域は、県内最大の流域面積をもつ加古川の中・下流域に位置し、平地が多く農業も盛んに行われています。近郊農業が盛んで、キャベツや小松菜、ブロッコリー、トマト、大根、白菜、ほうれん草などの野菜が作られています。 そんな東播磨の住民は野菜をどのくらい食べているのでしょうか? 東播磨地域の野菜の摂取状況は? 平成28年に行われた「ひょうご食生活実態調査」では、東播磨地域の1人1日当たりの野菜の平均摂取量は267g(20歳以上)でした。 前回調査(平成20年)では245g(15歳以上)でしたので、前回より増加していますが、まだまだ目標とする1日350gには届いていません。今回の調査で兵庫県の平均値(20歳以上)は284gでしたので、東播磨地域の野菜摂取量は県平均よりも低いことになります。 出典:兵庫県webサイト 平成28年度ひょうご食生活実態調査結果 結果の概要PDF 43ページ https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf17/kf17/documents/2802eiyouchousa-kekkagaiyou.pdf 「どうして?野菜は食べているのに?」と思われた方もいるかもしれませんね。 平成28年の調査では、1人1日あたりの野菜摂取量の平均値は、男女ともに70歳以上で最も多くなっていますが、それでも目標とする350gには届いていません。また、20~40歳代で野菜の摂取量は目標量より約100g程度少なくなっています。 「野菜1日350g以上食べましょう」はどうして? では、「野菜1日350gを食べましょう」の350gの根拠はどこからきたのでしょうか?厚生労働省では、平成9年に21世紀の国民の健康づくりのための「健康日本21」という計画を立てました。その中で野菜の摂取量についても目標値を設定して、国民の健康づくりに取り組んでいます。 野菜の摂取量については、平成9年の国民健康・栄養調査で1人1日あたり292gでした。循環器疾患やがんの予防に効果的に働くと考えられている、カリウム、食物繊維、抗酸化ビタミンの摂取は、野菜の摂取が寄与する割合が高いことから、それらの栄養素の適量摂取には野菜350~400gの摂取が必要と推定され、平均1人1日350g以上を目標としています。これが「野菜1日350gを食べましょう」の根拠となっています。また、特定の成分を強化した食品に依存するのではなく、基本的には通常の食事として摂取することが望ましいとされています。詳しくは「健康日本21(栄養・食生活)をご覧ください。 出典:健康日本21(栄養・食生活)(厚生労働省webサイト) http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b1.html 東播磨で多い健康課題は? 兵庫県がまとめた「平成25年度特定健診データ解析報告書」では、特定健診の結果がまとめられ、地域の健康課題を見ることができます。 東播磨地域では、メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の方が多く、腹囲、BMI、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)などの項目で有所見該当者が多い状況となっています。HbA1cは、過去3ヵ月程度の血液中の血糖の状態を反映する検査項目で、この値が高い場合は、血糖値の高い状態が続いていたと考えられ、糖尿病の予備群であることが疑われます。その他に、血圧を下げる薬を服用している方が多いことも伺えます。 出典:平成25年度特定健診データ解析報告書(兵庫県webサイト) https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf17/kaiseki.html 野菜と糖尿病 食後の血糖値は、野菜を先に食べると、ごはんを先に食べた場合よりも上昇が緩やかになることが知られています。野菜を先に食べることを習慣化すれば、野菜の摂取量が増え主食の食べ過ぎを防げそうですね。さらに、野菜をしっかりとよく噛んで食べるとゆっくりと食べることにつながります。早食いと肥満の関連は強く、肥満の人が糖尿病にかかりやすいこともすでに明らかにされています。野菜を食べると、体にいいことがありそうですね。 1日350gの野菜はどのくらい? 1日350gの野菜ってどのくらいの量になるのでしょうか?買い物や食事のたびに秤で量るのは大変ですが、目安量を知っておくと便利です。そこで、買い物のときには手ばかりで、おおよその重さを計りましょう。1食分はキャベツやレタスなどの生野菜の場合、両手いっぱいの量(およそ120~150g)です。また、加熱した野菜の場合、片手の量が目安となります。 1日に緑黄色野菜は両手に1杯分、その他の野菜(淡色野菜)は両手に2杯分が目安量になります。 野菜1日350gを食べるためには 野菜1日350g、これは料理にすると何皿分になるのでしょうか。1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかが一目でわかる食事の目安があればいいですね。この目安を示したものが「食事バランスガイド」です。 「食事バランスガイド」は厚生労働省と農林水産省が協力して作成しました。1日に何をどれだけ食べたらよいかを、料理の皿数で示しています。コマの形をしていて、上から順に主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の目安量が示されています。 副菜は、野菜、きのこ、いも、海藻などを使った料理で、1皿に使う野菜の量をおおよそ70g位として、5皿で350gになります。1皿の大きさは生野菜ならば両手の大きさのお皿で、加熱した野菜では片手の大きさのお皿になります。1日5~6皿を3回の食事で分けて食べると、1食1~2皿になりますね。 平成28年に行われた「ひょうご食生活実態調査」では、東播磨地域の1人1日当たりの野菜の平均摂取量は267g(20歳以上)でした。これを野菜料理の皿数に直すと3.8皿。あと、もう1~2皿分が足りないことになります。 出典:食事バランスガイドについて 農林水産省webサイト http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/ 厚生労働省webサイト http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou-syokuji.html 出典:特集 野菜をもっと食べよう!(1)より「70gはこのくらい」(農林水産省webサイト) http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1511/spe1_01.html WEBサイト“ヒガシハリマ食堂”を活用して みんなで、今の食生活にプラス1皿、野菜料理を食べましょう。 野菜は紫外線から自分自身の体を守るために、様々な抗酸化作用を持つ物質を含みます。その抗酸化作用を持つ物質はカラフルな色をもつものが多くあります。野菜の多い食卓はカラフルになりおいしそうですね。 “ヒガシハリマ食堂”では、野菜をたくさん使ったレシピを紹介しています。野菜1日350gを目指し、今の食生活にもう1~2皿の野菜料理をプラスして、地域のめぐみの野菜を、みんなでおいしく食べましょう。 ヒガシハリマ食堂より 野菜サラダちらし寿司 夏野菜と高野豆腐のヘルシーカレー…

「ひょうごの食育~食育推進計画(第3次)~」ができました!!

食育推進計画(第3次)

  「食育推進計画」ってなに? 兵庫県では、食育を通して『心身の健康の増進と豊かな人間形成、明るい家庭と元気な地域づくり』の実現を目指し、様々な取り組みを進めてきました。 平成29年3月に策定された「食育推進計画(第3次)」では、『食で育む 元気なひょうご ”プラス1の食育実践”』をキャッチフレーズに、これまでの取り組みの評価や、食を取り巻く社会・家庭環境の変化を踏まえて、より具体的な取り組みの展開を目指します。 兵庫県の考える食育とは? 『私たちが自然環境の中で生かされていることを認識するとともに、自然の恵みへの感謝と食を楽しむ心を育み、健全な食生活を実践できる人を育てること、社会全体で健全な食生活を実践しやすい環境をつくっていくこと』とされています。 重点課題と取り組みの柱 兵庫県の「食生活の状況」は、今どうなってるの? 朝食を食べる人の20歳代の割合は、他の世代より低い。 朝食に副菜(野菜・芋料理・野菜たっぷり汁物)を食べている子どもの割合は29.3%。 食塩摂取量は、全国平均より少ないが目標(8g)には達していない。 働き盛り世代のメタボリックシンドローム該当者の割合は、年齢上昇とともに増加している。 夕食での中食や外食の利用状況は、約半数の人が週1回以上利用し、1人世帯で60.3%。 食育に関心のある人は86.8%。食育の意義を理解し取り組んでいる人は47.4%。 食への関心は高まっていますが、ライフスタイルの多様化など、食を取り巻く環境の変化に追いつくには、課題も多く残ります。 生涯にわたり心も体も健やかに過ごすためには、私たち一人ひとりが、子どもから高齢者まで、切れ目なく食育に取り組むことが大切ですね。 まずは、「毎日朝食を食べる。」「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べる。」など、今すぐできる「プラス1の食育実践」を始めるためにも、WEBサイト“ヒガシハリマ食堂”をご活用ください。 毎日に献立作りに悩んだ時も、東はりま発ヘルシーメニューを参考にして下さいね。…