お米のとぎ方おぼえたよ!「夏休み!楽しい親子の食育教室」イベントレポート

ほっこりカレーを運ぶ子どもたち

2018年8月23日(木)開催 播磨町 野添公民館 今回訪れたのは、「夏休み!楽しい親子の食育教室」です。親子で料理を楽しんで、夏休みの思い出を作ってもらおうと、『播磨町いずみ会』の皆さんが開かれました。 近隣の幼稚園、小学校のお子さんとその保護者、園の先生方、約30名が参加されました。熱気あふれる教室の様子をご紹介します。 きちんと食べよう!朝ごはん 講師の先生から、1日を元気に過ごせるヒミツ「早寝・早起き・朝ごはん」のお話を聞きました。 集合時間が早かったためか、まだ眠そうな子もちらほらいました。 調理室に入り、手を洗い、準備完了です! ごはんを炊いてみよう! 「みんな、今日はごはんの炊き方を覚えて帰ってね!」と、講師の先生。子どもの頃から自分でごはんを炊けるようにしておくことは、「食の自立」のためにも、とても大事なことなのだそうです。 お米のとぎ方は、両手で軽くこすり合わせて研ぐ方法を、教えていただきました。手の中のお米の感触を確かめながら、ギュッギュッと研ぎます。 包丁の置き方、にぎり方、知ってるかな? 包丁を使わない時は、刃先を自分とは反対側に向けて置くと、安全ですね。 人差し指を包丁のみねに置き、残りの指で柄を握る『指差し型』を教わりました。包丁に添える手は『猫の手』にしてね。 『ほっこりカレー』に、みんなほっこり ピーマンやパプリカ、なす、しょうがなど、小さな手でしっかりと包丁を握り、野菜をたくさん切りました。 動物の顔に型抜きしたごはんに、海苔で目や鼻を飾ります。足型の肉球はレーズンで作りました。それぞれに工夫を凝らして、見た目にも楽しい『ほっこりカレー』のできあがり! ミニトマトは、添える方の手で輪っかを作り、転がらないように押さえながら切ります。 「目が痛い!」と涙をポロポロ流しながら、玉ねぎを切るのに苦戦していました。 作業の合間に、ちょっと休憩です。いつも園で見ているのとは違う、子どもたちの一面。先生方の、あたたかいまなざしが印象的でした。 盛り付けは任せて!サラダとデザートは、色とりどりに カレーを煮込んでいる間に、『コロコロサラダ』と『ヨーグルトパフェ』にも挑戦しました。 「どんな風にしたらきれいに見えるかな?」と、相談しながら、出来上がりに期待がふくらみます。 自分の作った料理を机に並べて、完成です!子どもたちからの「ありがとうございました!」というお礼の言葉の後、みんなであいさつをして、いただきました。 今回のメニューは、「小さな子どもでも簡単に、楽しんで作れるメニュー」ということで、『播磨町いずみ会』の皆さんで、試行錯誤して作られたそうです。 食事を終えた子どもたちに、「家でも作ってみたいメニューは?」と問いかけたところ、「今日作ったカレー!!」と声をそろえて答えてくれたので、いずみ会員の皆さんも嬉しそうでした。お米のとぎ方や、包丁の握り方など、調理の基本も、しっかりと学ぶことができました。 (保護者の感想) 野菜がたくさん入っていて、子どもがおかわりもしてくれて、よかったです。 味もおいしくて、作りやすかったので、家でも子どもと一緒に作りたいです。 しょうがが多かったみたいなので、家ではしょうがを入れずに作ってみます。 『播磨町いずみ会』について 「いずみ会」は“私たちの健康は、私たちの手で”を合い言葉に、幅広い年代を対象に、地域で食育活動をすすめているボランティア団体です。 全国的には「食生活改善推進員団体連絡協議会」と呼ばれていますが、兵庫県では、栄養は健康の基礎であり幸せの基礎であることから「栄養は命の泉・美の泉」の合い言葉のもと、「いずみ会」と名づけられました。 東播磨県民局管内には、各市町単位に組織があり、加古川市いずみ会、高砂いずみ会、播磨町いずみ会、明石いずみ会が、それぞれに地域に根ざした活動を展開しています。 『播磨町いずみ会』は、町内4ヶ所で行う料理講習会を主な活動として、地域の食育活動に取り組んでいます。 『第3回はりま風薫るフェスタ』(2018年4月)では、正しいお箸の使い方をゲームで教える『豆つかみゲーム』や、防災啓発として『パッククッキング』の実演・試食会を行いました。 『第28回 大中遺跡まつり』(2018年11月)では、子どもたちに『赤米クッキー』を配布予定です。 メンバーは随時募集しています。食育や健康づくりに興味・関心のある方、男女問わず大歓迎です。お問い合わせは、加古川健康福祉事務所健康管理課、もしくはお住まいの地域の各市町いずみ会事務局までご連絡ください。 《お問い合わせ先》 兵庫県東播磨県民局 加古川健康福祉事務所 健康管理課 電話:(079)422-0002 加古川市いずみ会(加古川市福祉部 健康課 健康推進係) 電話:(079)427-9215 高砂いずみ会(高砂市健康文化部 市民室 健康増進課) 電話:(079)443-3936 播磨町いずみ会(播磨町役場 すこやか環境グループ) 電話:(079)435-2611 明石いずみ会(明石市福祉局 あかし保健所 健康推進課 保健企画調整係) 電話:(078)918-5657…

“はじめての包丁”でも作れたよ!「親子で楽しい料理教室」イベントレポート

じゃがいもの切り方を教わる子ども

2018年8月21日(火)開催 加古川市 志方公民館 調理室 夏休み期間中の小学生と、その保護者対象の食育イベント、「親子で楽しい料理教室」が、加古川市内8か所の公民館で開催されました。親子で楽しく料理を学べると、毎年大人気のイベントです。 今回訪れたのは、加古川市の志方公民館です。近隣の小学生が、保護者や弟・妹と一緒に参加していました。 講師は、地域で健康づくりを広めているボランティア団体、『加古川市いずみ会』の皆さんです。この日のメニューは「きゅうり巻きつけだれそうめん」「オクラの肉巻き」「ピザじゃがいも」「キャビネットプディング」と、旬の野菜を使い、栄養バランスも考えられた内容です。 広い調理台に大きなお鍋。家とは違う雰囲気に、好奇心をくすぐられる子どもたち。メニュー紹介があった後、さっそく調理開始!…の前に、手首や爪の間まで、しっかりと手を洗います。 「きゅうり巻きつけだれそうめん」 キュウリは、ピーラーを使って縦にスライスします。キュウリが転がらないよう、そっと抑えながら、うすーく、長ーく。ひらひらにスライスできれば成功です。 スライスしたきゅうりを丸く巻いて、どんどんでき上がるきゅうりの器。子どもの小さな手の方が、作りやすいのかもしれませんね。 「オクラの肉巻き」 豚肉を広げてオクラをクルッと巻きます。 「このおはし長ーい!!」と菜箸に驚いていていた子も、あっという間に使いこなしていました。 フライパンで焼き、火が通ったらタレを絡めます。ジュッという音とともに、よい香りが立ち上がり、「おいしそうな匂い~」という声が聞こえてきました。 「ピザじゃがいも」 包丁にくっついてしまい、切りにくいじゃがいも。切り方のコツは、奥から手前に滑らせながら切ることだそうです。 パプリカは、繊維に沿って縦向きに切ると苦みが出にくく、甘みを感じやすくなります。触感もパリパリと、美味しくなりますね。 「ピザじゃがいも」では小麦粉は使わず、じゃがいものでんぷん質を利用して生地のようにします。フライ返しでじゃがいもを押し付けながら、カリッと焼き上げます。ひっくり返すのが難しそう! レシピを見ながら、自分たちで調理を進めるという、頼もしい場面も見られました。 「キャビネットプディング」 調理台が子どもには少し高い位置にあったのですが、踏み台などを利用して、コンロからの熱にも負けず、一生懸命に調理を進めていました。 小さなお子さんでも、材料を混ぜたり、器に入れたりして、お手伝いできることがたくさんありました。 食パンをフライパンで焼いたり、蒸し器が登場したり、家庭ではあまり見慣れない光景に子どもたちは目を輝かせ、興味深げに見入っていました。 容器の周囲を、ナイフでグルっと一周して、ひっくり返すと…きれいに出せました! 計量 調味料の計量も、子どもたちで行いました。小さじと大さじを間違えないように、小さな指で丁寧に計ります。 盛り付け 一流シェフさながらに、料理の仕上げにかかる子どもたち。カメラを向けても気にならないくらいに、集中していました。 食事風景・後片付け 「いただきます!」と、みんなで元気よくあいさつをして食べ始めました。 「お皿洗いが大好き」や、「あまりお手伝いはしない」など、子どもたちの家庭での様子は色々でしたが、この日は率先して後片付けをしてくれました。調理室の最終チェックもできましたよ。 包丁を使うのは初めて、という子どももいました。初めは恐る恐るだった手つきが、講師にサポートされるうちに、みるみる上手くなっていくので驚きました。 「皮むきとか、野菜切るのが楽しかった!」「ピーマン嫌いだったけど、今日は食べられた!」 と、感想を聞かせてくれた子どもたち。下ごしらえから調理まで、自分で作った料理は、きっと格別な味わいだったことでしょう。1番人気は「ピザじゃがいも」で、「家でも作ってみたい!」という声が多く聞かれました。 保護者の感想 家で調理をする機会がなかなかないので、よい経験になったと思います。 夏休みの後半に、このようなイベントがあると助かります。 子どもが喜んで、いっぱい食べてくれてよかったです。 『加古川市いずみ会』について 「いずみ会」は“私たちの健康は、私たちの手で”を合い言葉に、幅広い年代を対象に、地域で食育活動をすすめているボランティア団体です。 全国的には「食生活改善推進員団体連絡協議会」と呼ばれていますが、兵庫県では、栄養は健康の基礎であり幸せの基礎であることから「栄養は命の泉・美の泉」の合い言葉のもと、「いずみ会」と名づけられました。 東播磨県民局管内には、各市町単位に組織があり、加古川市いずみ会、高砂いずみ会、播磨町いずみ会、明石いずみ会が、それぞれに地域に根ざした活動を展開しています。 「加古川市いずみ会」では、市内8公民館で行う「健康づくり講習会と調理実習」を主な活動として、地域の食育活動に取り組んでいます。 男性料理教室も好評で、男性の会員も一緒に活動しています。 メンバーは随時募集しています。食育や健康づくりに興味・関心のある方、男女問わず大歓迎です。お問い合わせは、加古川健康福祉事務所健康管理課、もしくはお住まいの地域の各市町いずみ会事務局までご連絡ください。 《お問い合わせ先》 兵庫県東播磨県民局 加古川健康福祉事務所 健康管理課 電話:(079)422-0002 加古川市いずみ会(加古川市福祉部 健康課 健康推進係) 電話:(079)427-9215 高砂いずみ会(高砂市健康文化部 市民室 健康増進課) 電話:(079)443-3936 播磨町いずみ会(播磨町役場 すこやか環境グループ) 電話:(079)435-2611 明石いずみ会(明石市福祉局 あかし保健所 健康推進課 保健企画調整係) 電話:(078)918-5657…

『川崎重工業株式会社明石工場 従業員食堂』レポート

薄切り肉のヘルシー酢豚セット

2018年1月23日(火)取材 川崎重工業株式会社明石工場 従業員食堂 当サイト『ヒガシハリマ食堂』は、「東はりま発ヘルシーメニュー」を楽しくつくって、おいしく食べるための情報が集まり、発信されるサイトです。お子さんから高齢の方まで、東播磨地域の幅広い世代の健康づくりを応援するサイトとして、従業員食堂や保育所給食などを運営する団体とも連携しています。 今回は、従業員食堂むけメニュー「東はりま発ヘルシーメニュー(給食版)」の開発にご協力いただき、実際にヘルシーメニューを提供されている川崎重工業株式会社明石工場、従業員食堂よりレポートします。 「早い」「安い」だけじゃない。これからの従業員食堂が目指すものとは ジェットエンジン・ガスタービン・オートバイ・産業用ロボットなど、業界屈指の技術をもって幅広い製品群を送り出す川崎重工の主力工場の一つ、川崎重工業株式会社明石工場。51万平方メートルもの敷地内には、約7,000人が勤務しています。従業員食堂は東・中央・西の3ヶ所あり、兵庫県や四国地方を中心にフードサービス事業を展開する、コーベフーズ株式会社が受託運営しています。 「ヘルシーメニュー推進事業」の一環として3年ほど前からメニュー開発・試作に取り組み、平成29年4月、東食堂のリニューアルオープンに合わせてメニューの提供が始まりました。 川崎重工業株式会社明石工場の池田さん、コーベフーズ株式会社明石地区営業部の片山さん、コーベフーズ株式会社の岡さんにお話しを伺いながら、各食堂を案内していただきました。 食べて、見て、聞いて。従業員の健康を食堂からサポート はじめに、従業員食堂での、従業員の健康への取り組みをお聞かせください。 池田さん 「福利厚生の一つとして従業員食堂がありますので、多くの従業員のみなさんに利用していただけるよう、美味しい、安い、健康に良い、と感じてもらえるメニュー内容を心掛けています。特に、肥満の方、生活習慣病やその予備軍の方は、ヘルシーメニューを活用する事で健康状態の改善にも役立てて欲しいと考えています。」 片山さん 「3食堂のうち、東食堂では毎日ヘルシーメニューを提供しています。中央、西食堂では、月に1回のイベント行事として提供し、栄養士等がメニュー紹介をしながら、健康意識を高める活動も積極的に行なっています。」 メニューのエネルギー表示以外にも、『カロリー確認ボード』や『ごはんの適量をご確認ください』などの掲示物が、印象的なものが多いですね。 池田さん 「『カロリー確認ボード』はインパクトがあって、外部からも評判が良いですよ。」 岡さん 「1日3食の中で、カロリーを気にして食べられるのは昼食くらいでは?昼食だけでも栄養表示を見て選ぶ習慣ができれば、個人の健康増進につながるんじゃないかと思います。」 食堂入口に設置されたボード。エネルギー量を意識することで、健康普及推進を図りたいとの考えから、『カロリー確認ボード』には、メニュー別・ごはん量別のエネルギー量が表示されています。『1日・昼食の摂取カロリー目安』を参考に、昼食メニューを選ぶことができます。 食べる人、作る人の声を集めて、スタッフ間の連携を進める ヘルシーメニューを提供してみて、喫食者、提供者、それぞれの反応はいかがですか? 片山さん 「食事の直後やアンケートを通して、意見をいただくことが多いですね。例えば、『見かけはヘルシーじゃないものを出してほしい。』という意見があり、スタッフみんなで試行錯誤しまして、肉や揚げ物も取り入れながら、ご飯を低エネルギーのものに替えるなどで工夫しました。視覚的にも満足できるよう、食材の切り方や色合いを考えたり、メニュータイトルにも気を配ったりと、作る側としては大変勉強になっています。」 池田さん 「『量が少ない』という意見が多く寄せられました。ヘルシーメニューを提供している東食堂の利用者は、製造に携わる従業員が多いので、物足りないと感じるのでしょう。事務職や女性の多い西食堂では、違った反応があると思います。3食堂合わせた喫食数は3000食ほどあるので、利用者の状況に合わせた提供の仕方も考える必要がありますね。」 今までにない『ヘルシーメニュー』という新しい取り組み。導入するにあたっては、企業と給食受託会社との連携が不可欠ですが、どのように進めてこられましたか。 池田さん 「はじめは『ヘルシー』の捉え方に困惑しましたが。企業も給食受託会社も、お互いに情報を共有し、意見を出し合って検討を重ねてきました。信頼関係があってこその連携ですね。」 岡さん 「『ヘルシー』というと『病院食』や、『低カロリーで味が薄い』といった食事をイメージしますよね。でも、『健康のために食べるだけの食事』ではなくて、『美味しく楽しく食べられて、その上で健康につながる食事』が、大事だと思うんです。そういった、私たち現場の声を取り上げてもらえる関係性が、素晴らしいと思います。」 メニューは定食3種類と麺、丼、カレー。それぞれにつく小鉢は、サラダやひじきの煮物など、野菜不足解消を意識したメニューになっています。 生サンプルメニューには、エネルギー・塩分・野菜重量が表示された、カードが添えられています。 ご飯は大・並・小に計量して提供されます。サラダバイキングは+50円で好きなだけ食べられます。 現在30種類あるヘルシーメニューの1番人気は「お豆とトマトのヘルシーカレー」だとか。取材の日は「薄切り肉のヘルシー酢豚セット」。小鉢2種類と、汁物、五穀ごはんがついて658㎉。ボリュームを持たせるよう下ごしらえされた薄切り肉と、大きめにカットされた野菜で噛み応えがあります。しっかり噛むことで満足感が得られるよう、工夫されたそうです。 食堂の混雑を避けるため、カウンターや床の表示、清算方法にも様々な工夫が凝らされています。限られた昼休憩を少しでも有意義に使ってほしいという、従業員への心遣いが感じられます。 従業員食堂のチャレンジ。ココロもカラダもヘルシーに!! 平成30年4月からは、全食堂でヘルシーメニューの提供が始まるそうですね。今後の従業員食堂には、どのような展望を思い描かれているのか、お聞かせください。 池田さん 「まずは、今まで食堂を利用していなかった方にも、興味を持っていただきたい。そうして、ヘルシーメニューが、個人の食生活に対する意識付けのきっかけになればいいですね。食堂で得た情報を家族にもシェアしてもらうとか。職場でも家庭でも、健康に関する環境を整えていけることが理想です。」 「もう一つは、食堂での社内コミュニケーションが活発になり、人間関係が一段と良くなればいいなと考えています。食堂でサークル活動のミーティングをしたり、宴会をしたりすることもできます。社内コミュニケーションにより心の健康を作り出し、ヘルシーメニューで体の健康を維持し、心身共にヘルシーな従業員が増える事を目指しています。」…

第7回『いきいきシルバー出前教室』レポート

切った野菜をポリ袋に入れてもむだけの料理を説明する岡田先生

高齢者の皆さんの食生活を応援する『いきいきシルバー出前教室』。 2018年4月より、中核市へ移行する明石市。その中でも、急速に住宅地として開発が進み、子育て世代にも人気の高い大久保町からレポートします。 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年10月24日(火)開催 明石市イーストスクエア1番館 大集会所 参加されたのは、大久保南小学校区にお住いの60歳以上の高齢の皆さん。お友達を誘い合ってのご参加ということです。主催する大久保社会福祉協議会の雲井さん、吉野さん、多胡さんとも顔なじみの方が多く、「いつもと変わらずお元気そうですね!」「この間はありがとうございました。」と、教室が始まる前から和やかな雰囲気です。 今回の講師は、管理栄養士の岡田万里子先生。川北かおり先生が助手として参加してくださいました。 『栄養チェック表』チェックが3つ以上ついたら、食生活を見直しましょう 「今日は、食事に関して気を使うということは、元気の秘訣になるというお話をします。初めに『栄養チェック表』を使って、今の食生活を振り返ってみましょう。」 『栄養チェック表』(岡田先生からのアドバイス) 食事の時間が決まっていない(1日2食になったりして、必要な栄養素が取れない可能性があります。食事はなるべく決まった時間にとりましょう。) 魚・肉・卵を食べない日がある(からだを作る元となる、たんぱく質の多い食品です。1食で片手のひらに乗るくらいの量を目安にしましょう。) 野菜や果物をほとんど食べない(栄養素は総合的にとることで、からだに吸収されやすくなり、働きが良くなります。量は少なくても、色々なものをまんべんなくとりましょう。) 同じおかずが3日以上続くことがある(栄養バランスが偏ります。具だくさんの汁物や小鉢を付けるなどして、工夫しましょう。) 食欲がなく、食事を抜くことがある(夏の疲れが出る秋の初めに、多く聞かれます。少量でも食べられるものを、できるだけ3食食べましょう。) 最近、やせてきた(ダイエットしていないのに体重が落ちるのは、何か原因があります。医師に相談しましょう。) 食事の際、家族とは別のものを食べることがある(家族と同じものを食べていると、噛む力や飲み込む力の衰えの予防になります。本当に食べにくくなってから、やわらかいものに移しましょう。) 硬いものが食べられなくなってきた(歯の状態が悪い場合もあります。お口の状態も、定期的に診てもらいましょう。) テーブルで食事をしないことがある(面倒くさがらず、寝床と食事をするところは分けましょう。家の中で動くだけでも十分運動になります。) 医師や栄養士からの食事制限を受けている(治療や薬、食事制限は、勝手に中止すると危険です。疑問があれば、医師や栄養士に相談してくださいね。) 皆さん、静かに耳を傾けていらっしゃいましたが、何やら思い当たる節もおありなのでしょう。 「筑前煮は3日くらい続くことあるわ。」「唐揚げは孫が好きだから、私の分もあげるのよ。」など、自然と会話が生まれていました。 低栄養予防のポイントと、水分補給のコツ 「『お腹いっぱい食べられるから、私は大丈夫』と思っていても、栄養状態が満点ではないということもよくあります。体に必要な栄養素を、意識して取り入れるということが低栄養を防ぐことになります。バランスの良い食事を1日3食とり、たんぱく質やカルシウム、ビタミンなどの栄養素をしっかり補給するようにしましょう。」と岡田先生。 高齢者は身体機能の衰えのため、水分不足になりやすい状態です。また、「トイレに行く回数を減らしたい。」、「夜中にトイレに起きたくない。」という理由から、水分を控えてしまう方も多くみられます。そうすると、自覚のないまま脱水状態になってしまうことがあります。「1日どのくらいの水分をとればいいの?」と悩まれる方も多いそうで、岡田先生にポイントを伺いました。 「野菜の80%は水分です。ご飯やお味噌汁からも水分はとれますね。食事の際に食べ物からとれる水分はおおよそ1Lあるので、食事以外からの水分は1日1.2~1.4Lくらいが目安です。朝起きた時、寝る前、食事の間など、こまめにとるといいですよ。」 「ただし、食事を抜いた場合、その分水分もとれなくなるので気を付けましょう。ビールやお酒、ワインなどのアルコールには利尿作用があり、水分不足に陥りやすくなります。健康のためにも、ほどほどにしましょうね。」 野菜の切り方デモンストレーションと、簡単レシピ 明石栄養士会、地域活動部所属の岡田先生。地域の健康づくり講座や、料理教室でも活動されているということで、野菜の切り方と簡単レシピのデモンストレーションを見せていただきました。 「一般的に、煮物にするのか、サラダにするのか、料理によって野菜の切り方を変えますね。野菜の繊維は、根から茎、そして葉の方に向かって走っているものが多いです。高齢者には、野菜の繊維がどのように走っているのかを考え、その繊維を断つように切ることをおすすめします。こうすると、食べる時も噛みきりやすくなります。」と岡田先生。 煮物の場合、繊維を断つことで味のしみこみが良くなり、調味料が少なくて済むので、減塩効果もあるそうです。 簡単レシピでは、『白菜の甘酢漬け』、『キャベツの塩昆布和え』、『かぶの中華漬け』などをご紹介いただきました。切った野菜をポリ袋に入れてもんだ後、冷蔵庫に入れるだけの簡単調理。調味料は、ふりかけや塩昆布、中華の素を使い、ゴマやレモン汁でアクセントをつけたもの。どれもあっという間にできてしまうので、「これなら作れる!」と男性からも声が上がっていました。 岡田先生ご自身が、高齢の方と接して体験されたエピソードや、ちょっとしたヒントなども多く伺える教室でした。参加された皆さんの間では、いつもと変わらない世間話も飛び交う、にぎやかな空間となりました。 主催者の声 大久保社会福祉協議会 雲井明善さん 「地域の状況に合わせて、福祉を考えていこうと取り組んでいます。そのなかで、地域の皆さんが、普段から顔を合わせることが大事だなと感じています。またこのような機会があれば、できるだけ地域の皆さんで声を掛け合って、参加し、顔を合わせていただきたいですね。」 大久保社会福祉協議会 多胡恵津子さん 「大変ためになるお話をありがとうございました。私は民生委員として、子供たちのサポートもさせていただいています。この度、大久保中学校区で『子ども食堂』が立ち上がります。そこで、今日来られた皆さんや周りの方に、子ども食堂にまつわるアイデアや、お料理の知恵などを教えていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。」 参加者の声 とても勉強になりました。次回はお友達も誘ってあげたいと思います。 バランスよく食べることが大事なことが、よくわかりました。 よく噛むことが健康にいいと分かったので、今日から頑張ります。…

第6回『いきいきシルバー出前教室』レポート

楽しそうに会話するみなさん

高齢者の皆さんの食生活を応援する『いきいきシルバー出前教室』。 第6回は、国登録有形文化財でもある「花井家住宅主屋」「松宗蔵」「大崎家住宅主屋」など、歴史的建物からノスタルジックな雰囲気を味わえる、高砂市高砂町からのレポートです。 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年10月2日(火)開催 高砂公民館 『さわやか交流会』 高砂市では、介護保険を利用していない65歳以上の人を対象に、「地域介護予防教室」を開催しています。 高砂公民館では、月に1度『さわやか交流会』として集いの場があり、参加される皆さんが、楽しく健康に役立つような時間を過ごせる催しをされているそうです。 今回は「ミニ運動会」の予定でしたがあいにくの台風による大雨で、参加者はいつもより少なめです。みんなで軽く体を動かした後の『いきいきシルバー出前教室』。講師は、加古川健康福祉事務所管内栄養士会の地域活動部、渡辺佐代子先生です。 『10食品群チェックシート』、7つ以上〇が付けばバランスよし 公衆栄養学の実習に来られた学生と一緒に、「ミニ運動会」を楽しまれた参加者の皆さん。 まずは「10食品群チェックシート」で食べたものチェック。 「10食品群チェックシート」とは、食品を10種類(肉類、魚介類、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品、緑黄色野菜、芋類、果物、海藻類、油脂類)に分類したチェックシートです。1日のうち、1回でも食べたものに◯印をつけていきます。 「昨日の夕食と今日の朝食、昼食、3食の食事を思い出してみましょう。食べた量にかかわらず、食べた種類にチェックを入れてみてください。」 「チェックが入らなくても、落ち込まなくていいですよ。今日食べていなかったら、明日食べれば大丈夫。食べたものを思い出すことも、脳のトレーニングになるのです。」と、渡辺先生。 「昨日は何を食べたかな?なかなか思い出せないわ。」「好きなものを食べていたらちょっと偏っていたのかな?なかなかチェックが入らない。」と苦笑いしたり、「娘が食事を作ってくれるから、バッチリ!」と笑顔で話されたりする皆さん。何かを一生懸命に考えることは、とても良い脳の刺激になるそうなので、こうしたレクリエーションでお友達とワイワイすることも、刺激になっていいですね。 「食べること」と「食べ方」が低栄養予防のポイント 続いては、『いきいきシルバー出前教室』ではおなじみのテキスト、『高齢期の食生活』に沿って、渡辺先生より丁寧に説明していただきました。 高齢者は特に気を付けたい、低栄養。その原因として、以下のことが挙げられます。 食欲の低下 機能の低下 気力の低下 「買い物がおっくうになっていませんか?冷蔵庫が空っぽになって、お茶漬けばかり食べていませんか?外出することが少なくなると、活動量が落ちて食欲が出ませんね。すると食べる量が少なくなります。好きなものばかり食べていても、栄養バランスが悪くなります。体に必要なものが足りなくなり、たんぱく質も不足して、低栄養の原因にもなってしまいます。」 「『虫歯がある』『入れ歯の調子が悪い』などの場合、早めに歯医者さんで相談して、お口の状態をよくすることも大事ですよ。唾液が出にくい、飲み込みにくいといったことでも、食が進まず、低栄養につながってしまいます。」と渡辺先生。 皆さん「あるある!」と大きくうなずきながら、やや心配そうな表情を浮かべていらっしゃいます。 「毎日3食、色々なものを、少しずつでも食べることができていれば、低栄養は防げますよ。」会場の様子を察した渡辺先生の一言で、ほっとした皆さん。 「どんなものを食べればいいですか?」「朝はパンでも大丈夫?」と、矢継ぎ早に質問が飛びます。 1日3食バランスよく、おやつも食事と考えましょう 低栄養予防には、バランスの良い食事を1日3食摂り、たんぱく質やカルシウム、ビタミンなどの栄養をしっかり補給すること、良質なたんぱく質やカルシウムをとることが大切です。食べ方にも、ちょっとした工夫があるとか。渡辺先生に、具体的なポイントを伺いました。 「年齢とともに消化・吸収の力が落ちるので、しっかり食べないと体に入ってきません。1度に量を食べられない人は、少しずつ何回かに分けて食べるのもいいですよ。ヨーグルトやチーズなどの乳製品、バナナなどの果物をおやつとしてとることで、ビタミン・ミネラル類を補うことができます。ただし、食事の邪魔にならない量にしましょう。」 みんなで食べよう、共食で美味しさアップ! 家族や友人など、誰かと共に食事をすることを「共食」といいます。 「ひとりで食事をするより、誰かと一緒に楽しく食事をするということも大切です。いつもよりおいしく感じて、いつもよりたくさん食べられることもありますよ。1品持ち寄り形式の食事会などは、おかずの交換もできて楽しいですよ。」と、渡辺先生。 「近所にお店がなくて、集まるところがない!」と言っておられた皆さん、持ち寄り食事会のアイデアに、パアッと顔が明るくなっていらっしゃいました。今回のような交流会で、食事会が企画できるといいですね。 渡辺先生は、普段の食事でも量を多めに作って、冷凍保存しておくのだそうです。 「ひじきの煮物、だいこんの煮物、鶏ミンチのハンバーグなど、冷凍できるおかずは1食分ずつラップで包んで冷凍してあります。冷凍のいいところは、温めなおしても味が濃くならないところ。料理したくないなぁという時でも、冷凍庫に2〜3つ何かあれば安心ですよ。」 一人暮らしの方や調理が大変な方は、スーパーで販売されている冷凍食品や缶詰などが、利用しやすいですね。冷凍したものや買い置きしたものを取り混ぜて食べると、食事の偏りが防げそうです。 今日から始められる、ロコモ・腰痛・ひざ痛対策 日常的に運動習慣を取り入れることで、活動量を増やし、からだの柔軟性を高めることができます。 骨や関節、筋肉などの運動器の働きが衰えて、要介護になる危険性の高い状態がロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)です。渡辺先生ご自身も、ひざを痛めた経験がおありで、脚の筋肉を鍛える重要性を実感されたそうです。 「ロコモ予防の為には、骨を強くする食品を食べることも大事ですが、日ごろから体を動かすことが大切。体操やストレッチを続けていると筋肉がつき、柔軟性も高まるので、腰痛・ひざ痛の予防にもなります。」 最後に、渡辺先生からのメッセージがありました。 「病気になったら、病院で治療してもらうことになりますが、毎日の食事や運動は、自分で頑張れることも多くあります。例えば、骨の状態は『歳を取ったから骨量が減るのはしょうがない』じゃなくて『減らないように工夫する』ことはできますね。食事も運動も、毎日ちょっとずつ続けることが大事です。」 人と接して話したり笑ったりすることで、気持ちが明るくなります。のどやあごが鍛えられ、唾液の分泌も良くなるそうです。今回のような集まりに参加することも、高齢の方が生き生きと暮らす秘訣になりますね。 「ミニ運動会」で体を動かし、『出前教室』で食生活を学ぶ。心と体の健康づくりにつながる時間を過ごしました。「楽しかったー。」と笑顔で帰って行かれる皆さんは、心なしか足どりも軽やかに思えました。 参加者の声 『10食品群チェックシート』のチェックが増えるよう頑張ります。 食事を食べていても、バランスが悪いと低栄養になるかもしれないと、聞いて驚きました。 毎晩、寝る前にここで教えてもらった体操をしています。健康に役立っていてよかったです。…

第5回『いきいきシルバー出前教室』レポート

木澤先生から食べ方のポイントの説明

高齢者の皆さんの食生活を応援する『いきいきシルバー出前教室』。 第5回は、「播磨の法隆寺」とも称されている『鶴林寺』の近く、加古川市加古川町からのレポートです。 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年9月27日(水)開催 養田北町内会集会所 『ふれあいサロン養田北』 オープニングまでの受付時間に加古川市地域包括支援センターの看護師さんによる血圧測定と健康相談。「体調はどうですか?」「元気よ。」「最近、血圧が高くなって。寒いからかな?」など血圧を測って貰いながら、始まりまでの時間を過ごします。 オープニングは、ハーモニカの演奏活動をされている野村昭夫さんにお越しいただき、絵本『ばあばは、だいじょうぶ』(楠 章子 作/いしい つとむ 絵)の朗読と、ハーモニカの演奏を披露していただきました。 『ばあばは、だいじょうぶ』は、認知症の症状が進んでいく「ばあば」の変化に戸惑いながらも、少しずつ向き合えるようになる少年のお話。身近な人、あるいは自分のこととして、「老い」を感じたときに直面する切実な問題が、少年の目を通して描かれています。 参加者からは「年を取るのは避けられないけれど、自分の努力で少しでも長く元気に暮らせるならと思って参加しています。」などの声が聞かれました。 ハーモニカの演奏では、「赤とんぼ」や「ふるさと」など、参加された皆さんにはおなじみの文部省唱歌ばかり。 「歌うことは、口の筋肉を動かし、呼吸に関わる筋肉も動きます。いつまでも、元気で暮らすために食べることは大切。お口の運動も兼ねて、懐かしい曲を一緒に歌いましょう。」野村先生に促され、愁いを帯びたハーモニカの音色に乗せて、思い思いに歌を口ずさむひと時となりました。 ご家族や友人とのエピソードなど、昔懐かしい思い出に浸った後、管理栄養士の木澤孝子先生から、高齢期の食生活についてお話を伺いました。 木澤先生は加古川健康福祉事務所管内栄養士会の地域活動部で、子ども達や保護者の方々に「食」の大切さを知ってもらう活動をされており、子育て中の保護者から寄せれる悩みも、最近は変わってきたのだとか。 「好き嫌いや偏食の相談が多いのは変わりませんが、以前は保護者の悩みを支える祖父母や地域の方がいたように思います。子育て世代とシニア世代の交流の場があればいいですよね。」 「飲み込みにくい」から低栄養に!予防のためのバランスの良い食事とは? まず初めに、高齢期の低栄養についてのお話がありました。 「今、日本人の平均寿命は男性で80.21歳、女性で86.61歳と世界でも類をみないほど長生きになっています。『若い時はこんなんじゃなかったけどなぁ』といった、身体の変化を感じることはありませんか?特に、飲み込みにくくなったと思われる方は、気を付けて下さいね。」 高齢者は、「飲み込みにくい」「噛みにくい」といった年齢による身体の変化の他、買い物や料理をすることがおっくうになったり、好きなものばかり食べたりすることも、低栄養の原因になってしまいます。参加された皆さん、好き嫌いなく食べられる方が多いようでしたが、「バランスが良いかどうかは、自信がないわ。」という声も聞こえてきました。 そこで、食べ物カードを、①黄色(体や脳のエネルギー源の主食)、②赤色(体をつくる主菜)、③緑色(体の調子を整える副菜)の3つのグループに分けてみました。 「ご飯は何色でしょうか?お肉は?ほうれん草は?」木澤先生が次々と掲げる食べ物カードが、テンポよく色分けされます。参加者の皆さん、「サンマは赤!」「トマトは赤いけど緑!」と、声も大きく、盛り上がりを見せます。 すべてのカードを分け終えた後、木澤先生から食べ方のポイントの説明がありました。 「おせんべいやクッキーなど、結構食べていませんか?おせんべいやクッキーは①の黄色グループに入るので食べ過ぎには気を付けましょう。糖尿病予防のために『野菜から食べましょう』と、言われることがありますが、食べる量が減ってきている皆さんくらいの年代は、②の赤色グループを先に食べて、体を作る栄養素をしっかりと摂って欲しいです。そして、①の黄色、③の緑色と、まんべんなく食べてくださいね。」 ロコモ予防の食事と、かかとストン体操で、骨に刺激を与えましょう 骨や関節、筋肉などの運動器の働きが衰えて、要介護になる危険性の高い状態がロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)。ロコモ予防の為にも、大切なのはバランスの良い食事です。 「骨を強くするカルシウムやたんぱく質、ビタミンDなどを合わせて摂ることが大切です。」と木澤先生。カルシウムの吸収率が良いのは牛乳や乳製品ですが、苦手な人は小松菜やしらす干し、大豆や大豆製品などで摂ってもいいそうです。 「鮭などの魚やキノコ類に多く含まれるビタミンDは、腸でのカルシウムの吸収を高める働きがあります。中でも、椎茸や干し椎茸に含まれるビタミンDは、天日干しにすると量が増えるんですよ。」 木澤先生お勧めは「椎茸を干すついでに、自分も日光浴する」こと。日光を浴びることで、私たちの体内でもある程度のビタミンDが作り出せるそうです。 また、骨は物理的な刺激が加わると、強さが増すということで、簡単な体操をご紹介いただきました。 「立った状態で両足のかかとを上げて、ストンと落とす。立つ姿勢が不安定な方は椅子に座ったままでもいいですよ。外を歩くことも刺激になるのですよ。」 さっそくやってみました、かかとストン体操。「食事の後にしたらいいねー。」なんて声も聞こえてきました。習慣にできるといいですね。 青背の魚の油の秘密 アジやイワシなどの青背の魚に含まれるEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は、脳の神経伝達や血行を良くする働きがあり、認知症の予防に効果的だといわれています。 「魚が寒い海の中でも元気に泳いでいられるのは、氷点下でも固まらないこの成分のおかげなのですよ。魚を食べるのはもちろん、牛乳や乳製品、肉などの魚以外の動物性脂肪もほどよく摂りながら、色々なものを食べていただきたいですね。」と木澤先生。 「認知症」という言葉に反応された皆さんから、「他にはどんな食べ物がいいの?」との質問がありました。 「抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、βカロテンも大事です。抗酸化作用というのは、屋外で育つ植物が、紫外線から身を守るために持っている作用で、野菜や果物に多く含まれています。1日に摂って欲しい野菜の量は350g。緑黄色野菜もしっかりと食べてくださいね。」 「今日、来られてすぐに、血圧測定をしました。皆さんの血圧測定の結果はいかがでしたか?」 会場から、「高かった。」「高血圧のお薬飲んでいるから普通やったで。」などの声が聞かれます。 「高血圧予防のためにも減塩することが大切です。美味しいと感じるものは、食塩も多く含まれるので、日ごろから気を付けないといけないですね。」と、木澤先生。 「汁物は1日1杯までにしているよ。」「麺類のおつゆは飲まないようにしているわ。」など、皆さんから声があがりました。 最後に、おなじみの合言葉『まごわやさしい』と今回のおさらいをして、講座が終わりました。『まごわやさしい』とは、1日1回は摂取したい7つの食材「まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ・いも」の頭文字をつなげたものです。 「あー、血圧の薬飲んでいても減塩せなあかんね。」「脳梗塞は怖いからな。」「野菜は足りてないかも。」と、生活を振り返りながらお互いにアドバイスを始める皆さんは、とても楽しそうでした。 講座終了後に、『ふれあいサロン養田北』を主催されている小野さんにお話を伺いました。 「カラオケ大会やバス旅行などもあるのですよ。地域の高齢者の方に楽しんでもらえる内容を心掛けています。七夕祭りなどの季節イベントでは、町内の婦人会や少年団との交流も育まれました。地域の皆さんへの感謝の気持ちで運営しているので、年齢を問わずたくさんの方に参加していただけると嬉しいです。社会福祉協議会の方にも携わっていただき、地域の高齢者の生活を、地域みんなで応援していけるといいですね。」 参加者の声 いつも楽しみにしています。 自分の食事が、偏ってることに気がついた。今日から気を付けます。 懐かしい歌をみんなで歌って、お口の体操、楽しかったです。…

第4回『いきいきシルバー出前教室』レポート

パッククッキングを説明する三浦先生

高齢者の皆さんの食生活を応援する『いきいきシルバー出前教室』。 第4回は、高丘古窯跡群(たかおかこようせきぐん)のある、明石市大久保町高丘地域からのレポートです。7~8世紀ごろ、この辺りでは寺院造営の為に須恵器や瓦を焼く「窯」が多く作られていたそうです。 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年9月12日(火)開催 高丘コミセン中央集会所 身体の変化を知る 管理栄養士の三浦美千子先生からは、まず年齢による身体の変化と低栄養予防のお話がありました。三浦先生は、明石栄養士会の地域活動部に所属され、料理教室などで活動されています。 「目が見えにくくなった、臭いが分かりにくくなったなど、身体の変化を体験していらっしゃいますか?」との三浦先生の問いかけに、大きくうなずく参加者の皆さん。加齢により、身体の色々な機能がある程度低下することは避けられません。 「仕方がないと思って何もしないでいると、体も心もどんどんと衰えてしまいます。そうすると、低栄養やロコモ、認知症になりやすくなってしまいます。予防できることは、しっかりと予防しましょう!」 トイレタイムにもロコモ予防 「食事量が少ないと筋肉量が減り、基礎代謝まで落ちてしまいます。まずはしっかりと食べることが大事。」 「そして運動習慣があることも大切。筋肉が鍛えられ、心肺機能が上がり、基礎代謝量がアップします。そうすると、エネルギーを消費しやすい身体になります。少食だった人は、空腹感を感じて食欲が出てくることもありますよ。」と三浦先生。 そこで、簡単な体操をご紹介いただきました。椅子に浅く腰掛けて、左右の太ももを片方ずつ5秒間上に持ち上げると、太ももの筋肉が鍛えられるそう。 「ポイントは片方ずつ、均等に。トイレの時など日常的な行動にくっつけて、習慣にするといいですね。」 今までの生活より、1日あと1000歩多く歩くことでも効果があるそうです。 1日3食バランスよく 三浦先生からは『10食品群チェックシート』を活用した、食事の栄養バランスの取り方も教えていただきました。 「1日の食事を振り返り、1回でも食べたものにチェックを入れてみましょう。今日食べていないものを次の日に食べるようにすると、3日でバランスが取れます。1週間まったく食べないものがないよう、気を付けて。」 食事のポイントは、1日3食バランスよく食べること。「それがなかなか難しい。」と声を上げていた皆さんでしたが、「これならできそう」と、お互いにシートを見せ合いながら盛り上がっていました。 パッククッキング 休憩をはさんで、『パッククッキング』のデモンストレーション。アシスタントは岩橋陽子先生です。 『パッククッキング』とは、切った食材と調味料をポリ袋(熱に耐えられる高密度ポリエチレン)に入れて密封し、鍋や電気ポットのお湯に入れて加熱調理する調理方法のこと。ご飯が炊けたり、カレーや肉じゃがも作れたりします。 カセットコンロでの調理ができ、袋を開けてそのまま食べられるので、災害時に役立ちます。 また、「ひとつの鍋で数種類の料理がつくれる」「あと片付けが簡単」といったことから、一人暮らしのご家庭でも役に立ちそう。 そんな『パッククッキング』で、「キャベツのゆかり和え」と、「南京の甘煮」を作っていただきました。 他にも、「梅じゃこご飯」「豚肉の漬け焼き」「モズクのたたき山芋のせ」「サツマイモきんとん(抹茶入り)」と、栄養バランスも整えられた試食メニュー。 「そんな方法で料理できるの?」「袋の中で味付けもできて、便利ね!」と、興味深そうに鍋を覗き込む皆さん。 試食タイムでは「びっくりするほど美味しい!」と、驚きの声が聞こえてきました。 今回は、公衆栄養学の実習に来られた学生の皆さんも一緒に、「高齢者の低栄養予防にまつわるクイズ」や、「唾液が出やすくなる嚥下体操」をご紹介いただきました。 手作りのパネルには、望ましい食生活について、わかりやすいイラストで表現されていて、参加された皆さん、積極的に理解を深めていらっしゃいました。 祖父母と孫のような年齢差でしたが、美味しく楽しく、異世代交流もできる会でした。 参加者の声 おいしいものをいただいて、わかりやすくてよかった。早速家で作ってみる。 作りやすそうなメニューで、材料も手軽で、大いに参考になった ポリ袋で混ぜる方法は、簡単ですごくいいですね。やってみます。 低栄養のお話が聞けて、とても勉強になりました。…

第3回『いきいきシルバー出前教室』レポート

横田先生のお話を聞く参加者

高齢者の皆さんの食生活を応援する『いきいきシルバー出前教室』。 第3回は、子午線のまち明石市の地域ボランティア『北朝霧丘 こもれび』さんが主催された、ふれあいサロンにお邪魔してきました。 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年7月23日(日)開催 パレス朝霧ヶ丘集会所 毎月第4日曜日に開催されている、こちらのふれあいサロン。 今回は調理のデモンストレーションもあるということで、スタッフの皆さんは準備に忙しそう。 会場に漂うおいしそうな匂いに、「お昼食べたところなのに、お腹すいてきちゃった。」と、参加者の皆さんの、うきうきするような会話が聞こえてきます。 管理栄養士の横田久代先生と、助手の尾崎佳子先生の紹介の後、高齢期の低栄養についてお話が始まりました。 「健康寿命と平均寿命の間の期間。ここで何が起こるでしょう?介護が必要になる期間なんです。元気で長生きするための低栄養予防は、介護予防にもなるんですね。ポイントは、色々なものをバランスよく食べること。特に、たんぱく質は不足しがちなので気を付けましょう。」 先生方が所属されている『明石栄養士会地域活動部』では、嚥下困難な方も食べられるアレンジレシピ集として『介護食レシピ』を作られました。 介護食とありますが、「飲み込みが悪い」「食欲がない」「手軽に作りたい」といった時にも使える、バランスがよく、おいしく食べられるメニューがたくさん紹介されています。 『食生活指針』より 厚生労働省が平成28年6月に改定した『食生活指針』には、毎日を元気に過ごせるように、また、日本の食文化や食品ロス問題などにも目を向けて、健康的な食生活を送るための10の目標が掲げられています。 食事を楽しみましょう 「『食べなければならない。』、『食べてはいけない。』と思うと、食事が楽しくなくなります。大事なのは食事を楽しむこと。今日の様な会は丁度いいですね。」と横田先生。 食事を楽しみながら、ゆっくりとよく噛むことで、唾液がたくさん出て消化が良くなります。 食べすぎ防止になったり、脳の働きもよくなったりするそうです。一人暮らしの高齢者が増えてくると、食事を楽しむきっかけ作りも大切ですね。 食塩は男性で1日8g未満、女性で1日7g未満 「皆さん、食塩(食塩相当量)の目安は1日に何gか知っていますか?」との横田先生からの質問に、「10g?」「計ったことがない。」と参加者の皆さん。 「1日に、男性は8g未満、女性は7g未満、高血圧6g未満が目標。6gというと、小さじすりきり1杯くらい。カップ麺1個で5~6gの食塩が含まれるのですよ。」 横田先生のお話に、ざわつく会場。 3食のうち1食をカップ麺にすると、1日の食塩の目安量を軽く超えてしまいます。そこで、横田先生から食塩を控える方法を教えていただきました。 「お料理の味付けを、ちょっと薄味にするのはもちろんですが、レモンやゆずなどの柑橘類は香りも良く、酸味がアクセントになります。しそやミョウガ、からしやワサビなどの香りを効かせても、塩や醤油を減らせますよ。」 家庭でもすぐに取り入れられる方法で、熱心にメモを取る参加者の方もいらっしゃいました。 デモンストレーション いよいよ調理デモンストレーション!!今回は『トマトともずくのスープ』『蒸し大豆の甘辛炒め』『すはま団子』を作っていただきました。 とっても簡単にできて、栄養バランスも良く、低栄養予防にもなるレシピです。 『蒸し大豆の甘辛炒め』 片栗粉をまぶして油で揚げた蒸し大豆と、乾煎りしたちりめんじゃこに、甘辛いタレを絡めます。 「大豆は畑のお肉、たんぱく質がたくさん含まれています。蒸し大豆は下茹でしなくてもいいので便利、そのままサラダに入れても美味しいですよ。スーパーで手に入ります。作り置きにもいいメニューです。」 「最近は油を控える方が多いですが、お通じにも影響するので、適度に摂りましょう。」 『トマトともずくのスープ』 ざく切りにしたトマトと生のもずくを、中華風のスープで煮たもの。溶き卵も入った、かき玉汁風のスープです。 「トマトはβカロテンやリコピンという成分が豊富で緑黄色野菜になります。もずくは海藻で、ねばねばがおいしいですね。」 「缶詰のトマトでは、旨味成分が多いのはホールトマト(長い形のトマト)で、カットトマトの方は酸味が多くなります。煮込み料理にはホールトマトの方が向いています。」 「卵は動物性たんぱく質で、良質のたんぱく質なので、1日1個程度は食べてほしいですね。肉、魚、卵もバランスよく摂りましょう。」 『すはま団子』 材料は、長いも、砂糖、きな粉と、とてもシンプル。どこかで食べたことのある、あのお団子です。 「材料をポリ袋に入れてよく揉むだけ。しゃべっている間にできますね。」 「きな粉も大豆製品で植物性たんぱく質。他には納豆、豆腐、厚揚げ、油揚げ、高野豆腐(凍り豆腐)も大豆製品ですね。納豆が苦手でも、他の大豆製品を食べるといいですよ。」 「3食しっかり食べられない時は、レシピを参考に、栄養のあるおやつを食べるといいですよ。ただし、夕食に響かないように気を付けましょうね!」と、横田先生。 食材の選び方やちょっとした調理のコツ、アレンジメニューなど、料理教室の講師もされている横田先生ならではの出前授業。 あちらこちらから「おいしい!」と聞こえてきた試食タイムでは、テーブルを回る先生に次々と質問が投げられていました。参加された皆さん、お腹も頭もいっぱいで、大満足な様子でした。 参加者の声 とてもおいしかったです。もずくのかわりに素麺でも作れそうなので、試してみます。 お正月のきな粉が余るので、困っていました。きな粉ですはま団子ができるなんて、知らなかった。教えてもらえてうれしい。 ポリ袋で混ぜる方法は、簡単ですごくいいですね。やってみます。 低栄養のお話が聞けて、とても勉強になりました。…

第2回『いきいきシルバー出前教室』レポート

替え歌を楽しそうに歌うみなさん

高齢者の皆さんの食生活を応援する『いきいきシルバー出前教室』。第2回は、県指定の史跡『西条廃寺公園』のある、加古川市西条山手からレポートします。 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年6月25日(日)開催 西条山手集会所 「今日のふれあいサロン『きずな』は、2時から始まります。」と、町内放送が響き渡りました。 『きずな』のスタッフさんは、「雨だから参加者が少ないかも。」と心配されていましたが、集会所には人が続々と集まってきました。 ふれあいサロン『きずな』では、地域の皆さんが交流するサロンを定期的に開催されています。 今回は男女合わせて23名、小学生のお子さん2人も参加されました。皆さん「いつものメンバー」といった様子で、会場内はあっという間に賑やかに。 「蒸し暑い季節ですね。熱中症予防のためにも、水分はしっかりと摂ってくださいね。」と、管理栄養士の中村先生のお話が始まりました。 「ただし、熱中症予防だからと、市販のイオン飲料ばかり飲んでいると、糖分の摂りすぎになるかもしれません。飲むときは水で薄めるなど、工夫してくださいね。」市販のイオン飲料1本(500ml)当たり、20~30gの砂糖が入っているそうなので、飲みすぎには気をつけましょう。 食中毒を予防しよう 「今の時期は、食中毒にも気をつけましょう。食中毒予防3つの原則は、『①つけない』、『②増やさない』、『③やっつける』です。みなさん、家ではどのように予防していますか?」中村先生から質問が投げかけられます。 「手をきれいに洗う?」「しっかり火を通す!」など、男性も積極的に答えていらっしゃいました。「いいですね!他にも、まな板や包丁を肉・魚・野菜で使い分けるとか、食材は新鮮なものを選んで買うことも大事ですよ。」と中村先生。冷蔵庫の開け閉めが多いと、意外と冷えていないこともあるので、要注意ですね。 まんべんなく食べる 「食欲が落ちてあっさりした食事ばかりになると、筋肉が減って動くことが億劫になります。すると、身体機能が衰える。だんだんと飲み込む力も衰えて、食べる量が減り、低栄養状態になってしまいます。」と中村先生。 低栄養状態になると、血管の壁が弱くなったり、細菌やウィルスに対する抵抗力が衰えたりしてしまいます。認知症の発症にも関係することがわかってきました。 ここで、中村先生からクイズ。「低栄養を防ぐ食事のポイント『○○○○より○○○○なく食べると良い』。○には何が入るでしょう?」。 答えは『たくさん』より、『まんべんなく』。「これはとても大事なことなので、覚えて帰りましょう。」 「ロコモ※の予防には、カルシウムだけじゃなくて、たんぱく質やビタミンDも必要です。認知症予防には、青魚や野菜、果物も摂りましょう。つまり『まんべんなく』食べると、低栄養やロコモ、認知症の予防にもなるわけなんです。」 『まんべんなく』食べるための調理の工夫や、非常時(冷蔵庫が壊れた!など)に備えての買い置きのポイントも教えていただきました。 野菜は、繊維を断つように小さめに切ると、早く柔らかくなり、食べやすくなる。 電子レンジを上手に使う。 缶詰やレトルト食品を常備しておく。 大豆の水煮や粉豆腐(高野どうふの粉末)はたんぱく質源になる。 スキムミルクはカルシウムとたんぱく質が一緒に摂れる。 油はOKサイン! 続いて、食べる人の手の大きさで1食分の量を測る、「手ばかり」という方法を教えていただきました。 ごはんは両手に1杯、肉や魚は指を除いた片手の手のひら大。生野菜両手に1杯、ゆで野菜片手に1杯など。油(バター、マーガリン、マヨネーズ、サラダ油の合計の量)は、親指と人差し指の輪の中に入るくらいの量。 子供たちにも身近な話題で、楽しそうに参加していました。 「『食』という字は、『人』に『良い』と書きます。からだに良いものを、からだに良いと思いながら食べると、元気になりますよ。」と、中村先生。 食事の前の『パ・タ・カ・ラ』 今回は、からだを使ったワークも多い教室でした。 食事の前に大きな口を開けて『パ・タ・カ・ラ』と発声すると、食べる時に飲みこみやすくなるそうです。 他にも「よく噛む」ことや、「食事の目安量」を、中村先生オリジナルの替え歌で大合唱。童謡『うさぎとかめ』、『みかんの花咲く丘』のメロディーに合わせます。皆さん、自然と笑顔がこぼれていました。 テーブルにあしらわれた季節の草花や、透明なおやつ「水ゼリー」は、皆さんにくつろいでもらいたいという『きずな』のスタッフさんのお心遣い。 中村先生のお話が終わり、会がお開きになっても、「こうやってみんなで集まるのが楽しみ。」「今夜は『和みの会』があるよ~。」と、会場内にはおしゃべりの輪が残っていました。 ※ロコモ=ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の通称。骨や関節、筋肉など、身体を支えたり、動かしたりする運動器の機能が低下し、日常生活に支障が出た状態。 参加者の声 とても楽しく、勉強になりました。 1度では忘れてしまうので、何度も聞きたいと思った。 孫と一緒に参加した。家で家族にも伝えたいと思います。…

『いきいきシルバー出前教室』レポート

いきいきシルバー出前教室に参加した皆様

どんなに歳を重ねても、元気で楽しく過ごしたい・・・。そんな高齢者の皆さんの食生活をお手伝いしようと始まった『いきいきシルバー出前教室』をレポートします! 『いきいきシルバー出前教室』~高齢者の食事~ 2017年6月7日(水)開催  稲美町いきがい創造センター 今回うかがったのは、稲美町役場の隣にある稲美町いきがい創造センター。調理室では、給食ボランティア『ふきのとう』の皆さんが一仕事終えたところでした。 プルプルの抹茶ミルク寒天を試食しながらの、おしゃべりタイム。講師の箱田喜江先生が「一息ついたら、そろそろ始めましょうか。」と、笑顔で明るく声をかけられました。 箱田先生は管理栄養士として、稲美町を中心に地域で活動されています。 平均寿命と健康寿命 まずはクイズ形式でスタートです。「日本人の平均寿命は、男女とも80歳を超えました。じゃあ、健康寿命はどれくらい?」と、箱田先生。健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことで、男性70.42歳、女性73.62歳です。 「平均寿命と健康寿命の差、約10年間は、寝たきりや介護が必要になるということですね。」 「えー!!10年間も!?」一斉に驚きの声が上がります。 「みなさん、元気で長生きしたいですよね?少しでも健康寿命を伸ばせるよう、これから高齢者のお食事について勉強しましょう。」と、箱田先生。 元気ではつらつとした、『ふきのとう』の皆さんでしたが、「あと何年元気に過ごせるかな。」という、つぶやきも聞こえてきました。思わず計算してしまいますよね。 粗食って知ってる? 「1日2食とかの、粗食がいいって、テレビで言ってた。」「ご飯を食べないで、野菜やおかずだけの方がいいって聞いたよ。」と、健康情報に敏感な『ふきのとう』の皆さん。流れてくる情報が様々で、「何を信じたらいいのかわからない。」と感じることが多いそうです。 「高齢になると、少食になったり、食事が偏ったりしがちです。そうすると、エネルギーとたんぱく質が不足した、『低栄養』になっていることがあるんです。 だから、粗食や偏った食事ではなくて、バランスの良い食事を、朝・昼・夜の1日3回食べることが大事なんですよ。」 低栄養かどうかは、特殊な血液検査でないとわからないとか。やせ気味の人や偏食の多い人は、特に注意した方がいいそうです。 バランスの良い食事って、なに? 続いては、箱田先生手作りの食べ物カードが登場! 「この食べ物カードを、『①体や脳のエネルギー源』、『②体をつくるもの』、『③体の調子を整えるもの』、の3つにグループ分けしてみましょう。」と、箱田先生。豚肉やかぼちゃ、ごはんなど、なじみのある食べ物カードがテーブルに広げられます。 「小松菜は昨日食べたわ。」「主人が魚苦手でねえ。」と話しながら、たくさんの食べ物カードを手早くわける『ふきのとう』の皆さん。主婦として家庭の食卓を守りつつ、サポートの必要な地域の方々へ届けるお弁当も作っていらっしゃいます。 さすがにこの作業はお手の物、といった様子でしたが、「もやしはどのグループに入るん?」と戸惑う場面も。 答え合わせでは、『①体や脳のエネルギー源の主食(炭水化物・脂質)』、『②体をつくる主菜(たんぱく質)』、『③体の調子を整える副菜(食物繊維・ビタミン・ミネラル)』の3つのグループに分類した意味が発表されました。 「ほぼ正解ですね!この3つのグループのうち、足りないところを補えば、バランスを整えやすいですね。」と箱田先生。ちなみに、もやしは『体の調子を整えるもの』でした。 「朝ごはん何食べた?3つ揃ってた??」、「体の調子を整えるものが、足りてないなぁ。」皆さん、家での食事を振り返りながら、バランスの良い食事をイメージします。 「ヨーグルトは体にいいから、朝と晩に食べているけど、食べ過ぎかな?」と、質問が飛びます。 先生からのアドバイスは、「体にいいものでも、食べ過ぎるとよくないですよ。反対に、油などは控えがちですが、摂らなさすぎるのも体調を壊します。特別なことはしなくても、3食で3つのグループから適量食べることが大事ですね。」 朝忙しいときは、前の晩ご飯の残り物でもOK。魚を摂りにくい場合は、缶詰を上手に使うといいそうです。「特に高齢者は、動物性のたんぱく質が不足しがちです。具合が悪くて、バランスなんて考えられないという時でも、炭水化物とタンパク質の2つは揃えましょう。」 なるほど、低栄養を防ぐ!ですね。箱田先生のお話に、皆さん大きくうなずきました。 普段から一緒に活動している『ふきのとう』の皆さん。 「仲間に恵まれて楽しく活動できている。」とお話の通り、チームワークは抜群で、わきあいあいとした教室でした。 「1日の野菜の量は?」「油の違いってどういうこと?」「マーガリンは体に悪いんですよね?」など、たくさんの質問が飛び交っていましたが、ひとつひとつ丁寧に答えていらっしゃっる箱田先生が印象的で、取材する側も学びの多い時間となりました。 参加者の声 食事のバランスのことはわかっているつもりでも、頭に入っていないなあと思いました。 とても勉強になった。自分の食事のいい加減さがわかって、反省します。 息子がメタボ。今日勉強したことで、ちょっとでもからだに良い食事を作ってやりたい。 気をつけていても、油を摂っている量が多いなと感じました。…